その他

2019.10.17(木)

ホテルマンになれ!

 って警備会社にいきなり言われても何言ってんだこいつ?ですね。
何かというと、結論です。
いち警備員が目指すところ、おもてなし、フ〇ーザ様最終形態です。

 私の体験談からお話しします。

 とあるパチンコ店の駐車場にて、車で来店されたお客様のご案内及び誘導業務がありました。お帰りになられるお客様に「ありがとうございました!」と声をかけていたところ、怒られました。

 私も「???」となったわけですが、よく考えたら当たり前なんですよね。
パチンコで勝ったお客様はともかく、負けてしまったお客様に「ありがとうございました!」と言うと、
「(お店にお金をつぎ込んでくれて)ありがとうございました!」
となるわけです。そりゃ怒るわ。

 そこで考えました。
「ありがとうございました」に代わる良い見送り挨拶は無いものか。
色々考えてぐるぐる頭回しながら原点に立ち返って気付きました。

「お気をつけてお帰り下さい」

 これですよ。

勝ってウハウハなお客さんには
「(ホクホクで注意散漫にならないように)お気をつけてお帰り下さい!」
負けてガッカリなお客さんには
「(イライラして事故等に遭わないように)お気をつけてお帰り下さい!」

どう?完璧でしょ。
早速仲間に周知して対応を変えたところ、お店側からとても感謝頂きました。

 警備員というのは、立ってるだけ、棒振ってるだけなんて言われます。
実際そういう仕事もあります。
しかし実際は周りを見て、危険が無いか等をよく観察してます。
あちこち気を配ってないと事故が起こるんですよ。ホントに。
「立ってる」だけにしても、「(ぼーっと)立ってる」人は警備員できません。

 そして先の話に戻りますが、ただ同じ対応をマニュアル通りやっても成果は上がりません。(これは警備だけの話じゃないですが。)
常にベストを考え実行する事が必要です。
我々のベストとは何か。
第三者にご協力を頂き、事件事故を起こさない事です。
第三者は他人です。他人に心を開くのって難しいですよね。
相手より先に、こちらからホスピタリティをもって接するわけです。

 だから「ホテルマンになれ!」なんです。

結局のところ、警備の仕事はピンキリです。
サボろうと思えばいくらでもサボれますが、勿論本人の評価はだだ下がりで、さらにそれが現場のイメージとなり、現場のお客様や第三者からクレームが入り、「あの会社はダメだな」となり、賃金交渉もできず、給料も上げられない。
サボってる人は会社を巻き込んで評判を下げて、自分の首を絞めているだけなんです。

 逆に完璧にこなそうとするとものすごい熱量が必要です。
ホテルマンのようなホスピタリティ、警備業法や関係法令の理解、対不正へ立ち向かう勇気・技術、交通誘導の際の瞬間の判断力、現場や周辺地域の把握、打ち合わせ、コミュニケーション能力…少し説明しようとするだけでもこれだけ出てきます。

 今、自分は警備員として優秀だと思っている隊員さんが居られましたら、是非初心に立ち返って見てください。

 相手の目線に立ち、何をして欲しいのか、きちんと耳を傾けていますか?
法律や現場の都合ばかり押し付けていませんか?
マウントをとろうと頑張ってませんか?

 ホスピタリティ足りてますか?

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