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2019.05.03(金)

警備はダサい?

 警備業に就いて早10年近く経ちましたが、未だ警備業の「?」な部分も多く、想定外の事案等に遭遇してから初めて知る事がたくさんあります。

 一般的な警備員のイメージとしてよく聞くものは、「おじさんの仕事」「立っているだけ」「誰でもできそう」「ダサい」「警備員の誘導は信じない方がいい」「世の中に本当に必要なのか」・・・などなど、中々辛辣です。確かに、時折困った警備員も見かけます。
 ただ、こう言ったご意見も真摯に受け止めなければいけない。
ネガティブではなく、ポジティブに。
要するに、これらが解決できればいいんですから。

 ではどう解決するのか・・・
色々な意見があり答えも各企業によって違うでしょうが、私個人として思うのは、バラバラなようで実は共通点があるなという事。
 それは、ネガティブなイメージの多くを「若い人」が持っているという事。
そして、若い人にネガティブなイメージを与えているのは我々自身ではないかという事。
警備員がなぜ必要なのかを説くつもりはありません。しかし、警備員が決して「かっこ悪い仕事」でない事は知っていただきたい。

 正直、昨今までの警備業界にはブラック企業と呼ばれるような経営をしているところもありました。それはとても悲しい事であり、同じ警備会社として遺憾です。また、それによって警備業のイメージもかなり悪化しました。
 しかしいつまでもそんな事をやっている場合ではないという時代になり、労働者の当然の権利が守られ、企業側もより良い環境づくりや社会貢献を求められています。
体力のある大手企業や、中小でも進んでいる企業はどんどん先へ行き、時代に対応できない企業は無くなっていきます。
 その中で、「警備業界」は時代に追い付いているのかと問われれば、各企業は追い付く努力をしているが、業界自体はDIO様に時間を止められているのではないかとしか思えません。違うけど。

 話を戻して、若い人のイメージを変える為に大きなものとして

1.福利厚生、その他保障、保険等、安心して働ける環境を作る事。
2.サービス、隊員の質の向上。
3.様々な働き方に対応していく事。
4.警備料金の大幅な見直し。

 1と2については今や当然です。3は、女性も活躍できる現場作り、家庭環境に合わせた就業時間等に対応する事が必要となっており、柔軟な企業が生き残るだろうと考えています。そして4ですが、警備員として基本的に必要とされる資格は国家資格です。取得には受験料含め、教材や講習等の費用が必要となり、それなりに勉強もしなくては絶対に取れません。だから安売りしちゃダメなんです。安心安全のブランドなんですから。

 最後に、「警備業法」の改定を望みます。
就業に必要な書類や手続きに関して、とても現代社会にマッチしているとは思えません。わざわざ本籍地で取得する書類や、きちんと金額の設定されていない検査は本当に必要でしょうか。目的は何でしょうか。本質を見失っているのではないかと感じます。
 警備の需要がなくなる事は今のところありませんが、手段は変わっていきます。その時にきちんと対応できるのかは不安です。


 正直、若い人を獲得出来たら嬉しいですが、私個人としては「困った時の駆け込み寺」でも良いと考えています。
 しかし、そこに集まった方々に下を向いて仕事をして欲しくない。誇りをもって「私は警備員です」と言えるようにしていきたい。警備員はカッコいいんだ!と思わせたい。


 話がバラつきましたが、私の思いの丈を綴らせていただきました。
スーパーの駐車場で、ビルの受付で、工事現場で、誰かを守る為に笑顔で働く彼らは素敵じゃないですか。

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